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株式会社になりました。

Nukaji GG Farmは、2019年1月11日に、株式会社ドメーヌ・フジタ(Domaine Fujita Co.,Ltd)となりました。小さな会社ですが、皆様に愛されるように努めて行きたいと思います。(2019年1月吉日)

First Vintage

少量の生産のため少し早いのですが、1月に濾過と瓶詰が終了し、2019年春に、ドメーヌ・フジタのFirst Vintageをリリースの運びとなりました。日向山ピノノワール2018と井子シャルドネ2018です。長野県高山村のマザーバインズ長野醸造所における委託醸造ですが、DFの最初のワインとなります。ピノノワールが312本、シャルドネが153本と少量ですが、これが最初の一歩です。販売免許が許可される4月中には発送できると思います。

 

ラベルの原案が決定しました。

国税庁等の細かい規則があり、時間がかかりましたが、ピノノワールとシャルドネのラベル(エチケット)の案が決まりました。デザインは、友人のYさんによるものです。クラシカルな中にも若さがあり、格調高いものとなりました。(2019年3月3日)

ピノノワールの原画

 

シャルドネの原画


春の準備が始まりました。

2400本の剪定は冬の間に終了していますが、いよいよ誘引が始まりました。日向山ピノノワールは、虫の侵入6本、暖冬の割には水上りが遅く、枝を折ったもの2本という犠牲者を出しましたが、無事終了しました。これは全体の6分の1程度で、全圃場ではこれから10日間程度かかる予定です。(2019年3月11日)

収穫2019

2019年収穫

 10月上旬、2019年の収穫が終わりました。7月の天候不順のため、ベト病の発生、さらにピノノワールは原因は複雑ですが、おそらく9月の少雨のためか、果房の萎縮が生じ、シャルドネはトリバの被害、晩腐の発生、日焼けと、まだまだ問題が多かったですが、結局、ピノが450㎏程度、シャルドネは650㎏程度と、初めて1000㎏を超えました。当初予定していた黒ボク系土壌の井子圃場の3年目の井子ピノノワールは成長が遅く、2019年の収穫は見合わせることにしました。2020年は3年目の清水端ソーヴィニヨンブランが加わり、1500㎏を目指したいと思います。

 収穫には、東京や東信の友人たちのほか、東京の大森で「地中海市場」というレストランを経営するトルコ人のResat Dedecocさんも参加してくれました。母国のカッパドキアの近くの石灰岩地域のパムッカレでワイナリーを作る目標を持っています。母国のワイナリーで働いた経験もあり、収穫のスピードに驚かされました。

2019年10月22日記載

仕込み2019

 2019年も、醸造はマザーバインズ高山村醸造所で行いました。糠地から高山村へは菅平越えのワインディングロードです。1トン車を糠地区のYさんのご好意でお借りすることができました。感謝です。

 シャルドネは、2018年とは一部作り方を変え、足踏みスキンコンタクトを行い、さらに、MLFを行います。井子シャルドネ2018とは異なるふくよかなシャルドネ2019になる予定です。元来、ブルゴーニュのムルソーを目標にしていたので、試してみることにしました。他の地域のぶどうにはない当地の豊かな酸が魅力でもありますが、どうなるのか楽しみです。

 ピノノワールは糖度は23度に近く、酸は10g/ℓを超えて、今年も補糖、補酸なしで作ります。作り方は昨年を踏襲します。シャルドネも同様で、糖度は21.6度、酸は8g以上とこれも補糖、補酸なしで作れることになりました。酵母は添加しますが、果汁からのみ作るワインが楽しみです。ナチュラルなワインになることを期待します。ワインには、その圃場の1年間の自然、さらに栽培者の苦労と喜びが詰まっています。

2019年10月23日記載



Komoro Wine Days

 2019年10月26日、小諸駅前の「停車場ガーデン」でKomoro Wine Daysというイベントが行われました。ドメーヌ・フジタも初めて一隅を借りて参加しました。直接、お客さんにグラスワイン50mlを300円で販売するのですが、いろいろな感想やお話を聞けて大変参考になり、また、勇気づけられることも多かったです。ファーストヴィンテージの販売にしては上出来でした。

 主催者の方々、市の農林課の方々、停車場ガーデンの皆様、そして何よりも、ご来場くださり、ご購入して頂いた皆様に感謝いたします。かなりの方々はマンズワインの収穫祭の帰途に立ち寄って下さったようでマンズワインにも感謝です。皆様との交流は来年に向けてのブドウの栽培とワインづくりに何よりもの励ましとなりました。

 小諸は、ワインづくりのために補糖、補酸しなくてもいいブドウが生産できる適地です。今後とも小諸の自然風土を生かしたナチュラルなワイン作りに努力したいと思います。来年もよろしくお願いします。

2019年10月28日記載

 

シャルドネ2019のエチケット作成中

シャルドネは2019年、作り方を変えました。2018はMLFなしで作ったのですが、MLFをしっかり行い、ふくよかな味わいや香りのものになります。それに従ってエチケットも変えようと思います。

シャルドネ原画A


シャルドネ原画B

 

Domaine Fujitaのワイン三種のエチケット(仮)

 


秋の風景です。

井子かけこば圃場。遠景は浅間連山。雪も見えます。下は井子井出圃場です。だいぶ落葉しました。2019年11月14日記載。



ブルゴーニュとサンセール

11月に一週間ほどブルゴーニュとサンセールで研修してきました。ブルゴーニュ北部のジェブレシャンベルタン村のクロード・デュガさん、南部のピュリニーモンラッシェ村のジャック・カリヨンさんなどからお話を伺いました。DRCの畑では今でも馬による土あげが行われていました。剪定の様子も確認しました。また、日本とは異なる伝統的な醸造法など、そのまま日本には適用できないかもしれませんが、自分の目指すワインづくりに向けて参考になることが多かったです。

 

 

 

ロワール川上流のサンセール村とプイイ・フュメ村では、ソーヴィニヨンブランの圃場とワイナリーを見学しました。火打石など石の多い圃場で、味わいのある白ワインが生まれています。コンクリートタンクが多く導入されていました。ブルゴーニュとは異なる、ロワール川を挟んでの緩やかな丘陵地帯で、御牧原、八重原を思い起こさせる地域でした。来年のソーヴィニヨンブランのファーストヴィンテージが楽しみになりました。

 

 

2019年11月30日記載

2019年末風景


2019年12月29日、圃場終いとなりました。雪も降る中の剪定と誘引でしたが、かつてよくこの時期はみつまたかぐらなどでスキーをしていたので、寒さは経験済みでした。剪定は、1年を終えての個人面談みたいなものです。今年を整理し、来年への準備と期待が高まります。もちろん、2330本の剪定は時間がかかりますが、それなりに頭を使うので楽しさもあります。この風景の中で静かに作業できる幸福を感じました。圃場の自然に感謝です。2020年もよろしくと木々のみならず、山々や大地や空や風に挨拶をしました。新年には圃場開きとして圃場にワインを振舞いたいと思います。

初出荷の2019年、皆さま、大変ありがとうございました。いろいろな経験ができて有意義な1年だったと思います。2020年が皆様にとって良い年でありますように。

雪化粧の井子かけこば圃場



剪定誘引中の井子井出圃場 遠景は美ヶ原高原


2019年12月29日記載


 

 

 

 

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